20世紀SF〈1〉1940年代―星ねずみ (河出文庫)価格: 998円 レビュー評価:4.5 レビュー数:6 国内で編纂された、20世紀SFアンソロジー 第1巻
現代でも色あせないていない1940年代の名作を読むことができる。国内にほとんど紹介されていないチャールズ・C・ハーネスを知ったのは収穫。全編水準が高いと思うが、特に面白かったのはアーサー・C・クラーク「時の矢」、C・L・ムーア「美女ありき」。
■「時の矢」
地質学者チームが5千万年前の古生物の発掘作業をおこなっていた。近隣の施設では、過去を見る研究が進んでいる様子。ふたりの若い地質学者は、この研究に期待をよせていたが・・・
■「美女ありき」
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夜明けのロボット〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)価格: 777円 レビュー評価:4.5 レビュー数:9 ロボットシリーズとファウンデーションシリーズを結ぶ第一歩となる傑作。
イライジャ・ベイリは三度目の難事件に挑む。ロボット工学三原則の定義を逆手に取り、敢えてロボットについて有り得ぬ事件が起きることで、SF界にミステリを導入した歴史的作品の完結編です。
今回も、地球人イライジャ・ベイリとヒューマノイド・ロボット・ダニールが活躍するのですが、人間の不思議な独創性や有限の命であるからこその活力等を謳い上げる賛歌にもなっており、奥深い作品です。
イライジャ・ベイリが謎を解き明かす手法は、「相手を揺さぶる」に尽き、展開の意外さにびっくりしますが、最後には、見事な収束 |
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夜明けのロボット〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)価格: 777円 レビュー評価:4.5 レビュー数:9 ロボットシリーズとファウンデーションシリーズを結ぶ第一歩となる傑作。
イライジャ・ベイリは三度目の難事件に挑む。ロボット工学三原則の定義を逆手に取り、敢えてロボットについて有り得ぬ事件が起きることで、SF界にミステリを導入した歴史的作品の完結編です。
今回も、地球人イライジャ・ベイリとヒューマノイド・ロボット・ダニールが活躍するのですが、人間の不思議な独創性や有限の命であるからこその活力等を謳い上げる賛歌にもなっており、奥深い作品です。
イライジャ・ベイリが謎を解き明かす手法は、「相手を揺さぶる」に尽き、展開の意外さにびっくりしますが、最後には、見事な収束 |
小悪魔アザゼル18の物語 (新潮文庫)価格: 620円 レビュー評価:4.0 レビュー数:6 ファンタジーとも、SFともつかない、一風変わったミステリー。
ファンタジー&SF誌に掲載されていた頃は、悪魔の設定だったが、SF専門誌に載せるにあたり「魔法を使う小悪魔じゃなくて、高度に進化した宇宙人という設定にすればいい」という編集者のアイディアで宇宙人という設定になっている。
無理やりだけど、おかげで、揚力だの、H2Oだの、統計学だのアシモフの得意な領域が活かせていい感じになっている。
この作品に出てくる小悪魔アザゼルが、なんともいいやつ。
いつもコンビで出てくるジョージという男におだてられては、得 |
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象牙の塔の殺人 (創元推理文庫)価格: 672円 レビュー評価: 4.5 レビュー数:2 9月18日公開の映画、「アイ,ロボット」の元ネタとなったSF小説「われはロボット」で知る人ぞ知るアシモフのミステリィ作品。 研究者達の公私にわたる悲喜こもごもが描かれているので、大学院生以上の人には身につまされる部分が多く(笑)、感情移入しやすいと思います。 ミステリィとしては、最後の解説で述べられていますが、「刑事コロンボ」シリーズが好きな方にお勧めでしょうか。登場する唯一の刑事は、解説で指摘されるまでもなく、コロンボを彷彿とすると思います。 化学の研究室が舞台なので、化学用語や知識が出てきますし、そういう知識が感情的に苦手な方には読むのにしんどい部分があるかもしれま |
ミニ・ミステリ100 (ハヤカワ・ミステリ文庫)価格: 1,260円 レビュー評価:3.0 レビュー数:2 を、意図して編集したとアシモフが前書き。 確かに、ディナーたりえないが、美味なるスナックが並び大満足の一皿かと言えば、もちろん100もあるんだから、そうは言えない。 夏の夜に、分厚い長編はヘヴィだから、一話読んだら眠れるようにと買いまたが、一話じゃ物足りない場合次に進むので結局寝不足。 しかし、他にも本や雑誌を濫読しつつ、まだ物足りなくて空いた時間に少し何かつまみたい、という重症なミステリ系活字中毒者には捨て難い一冊。 目がいつもなんか欲してる、私のような、あなたのような、人向け。 でも、文庫にしたら重くて、電車ではちょっと・・・。 |
ファウンデーションへの序曲(上)―銀河帝国興亡史〈6〉 (ハヤカワ文庫SF)価格: 714円 レビュー評価:4.0 レビュー数:5
アシモフのファウンデーションシリーズは最初の3部作で完結していると思っているので、本書は個人的には番外編的な位置づけになる。
本書の主人公はPsychohistoryを考案したHari Seldonその人で、若き日のSeldonがまだPsychohistoryを漠然としたアイディアとしてしか捉えていない時期にTrantorに到着して、様々な事件に遭遇した結果、Psychohistoryが現実に応用できるとの認識に至るまでが描かれている。
本書で興味深かったのは帝国末期のTrantorの様子で、初期の3部作では帝国を運営すること |
ファウンデーションへの序曲(下)―銀河帝国興亡史〈6〉 (ハヤカワ文庫SF)価格: 714円 レビュー評価:4.0 レビュー数:5
アシモフのファウンデーションシリーズは最初の3部作で完結していると思っているので、本書は個人的には番外編的な位置づけになる。
本書の主人公はPsychohistoryを考案したHari Seldonその人で、若き日のSeldonがまだPsychohistoryを漠然としたアイディアとしてしか捉えていない時期にTrantorに到着して、様々な事件に遭遇した結果、Psychohistoryが現実に応用できるとの認識に至るまでが描かれている。
本書で興味深かったのは帝国末期のTrantorの様子で、初期の3部作では帝国を運営すること |
クリスマス12のミステリー (新潮文庫)価格: 620円 レビュー評価:4.0 レビュー数:2 タイトルが示す通り、クリスマスを舞台にしたミステリーのアンソロジー。収録作品は以下の通り。 レックス・スタウト「クリスマス・パーティ」、ロバート・サマロット「クリスマスの万引はお早目に」、ドロシー・L・セイヤーズ「真珠の首飾り」、アリス・スキャンラン・リーチ「クラムリッシュ神父のクリスマス」、S・S・ラファティ「仮面舞踏会」、エラリー・クイーン「フランス皇太子の人形」、ニック・オドノホウ「煙突からお静かに」、エドワード・D・ホック「尖塔の怪」、スタンリー・エリン「クリスマス・イヴの惨劇」、オーガスト・ダーレス「ディケンズ愛好家」、ジョン・ディクスン・カー「目隠し鬼」、アイザック・アシモ |
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